進路実現へつながるキャリア教育

商業って何?
工業高校は、建築や電気など、もの作りの基礎を学びます。農業高校では、農業に関ることを勉強します。商業って、ものは作らないんですよ。現在あるものをいかに上手に集めて、必要とするところに渡していけるかを考える学問です。大学の商学部、経済学部、経営学部の初歩的なことは、商業高校で学びます。また、就職する際も、実社会で必要とされるさまざまな知識・技術をみにつけているため、即戦力として、社会で活躍することができます。
専門科目(商業)はどれくらい勉強するの?
武生商業高校ではどの学科も、1週間のうち約3分の1は商業に関する勉強をします。あとの3分の2は普通教科(中学校の時の学んできた教科)ただし、普通科に比べ、商業の勉強をたくさんしている分、普通教科は浅く広く学習します。
どんな資格を取得できるの?
学科によって多少の違いはありますが、下記の資格を本校では取得することができます。3年生の課題研究で必要な講座を希望すればどの資格も取得可能なカリキュラムになっています。

全商簿記実務検定 全商商業経済検定 全商情報処理検定 全商ビジネス文書実務検定
全商ビジネス計算実務検定 日商簿記検定 経済産業省基本情報処理技術者試験
経済産業省ITパスポート試験 ほか

進路行事とグラフでみる実績

充実した進路に関する行事が豊富で、実績があるのには理由があります

2年生の2学期に、3日間実際の企業、店舗、施設に行き、就業体験を行います。

PTAの役員の方々の協力を得て、就職希望の3年生に夏休み、面接の指導を行います。

大学への進学を希望する3年生に、担当の先生が、小論文の書き方について指導を行います。

進路だより

進路指導部長より定期的に発行しています >>> R4進路だよりvol.1(PDFファイル)

信越化学工業株式会社  (情報ビジネス科・女子)

私は1年生の時、就職にするか進学にするか迷っていました。しかし、この一年生の期間に一生懸命勉強にも部活にも取り組んだことが、結果的に大きな強みになったのだと思います。2年生の時に過去の求人票で自分に合った職場を探し、信越化学工業株式会社にたどり着きました。それからは今まで以上に、強い意志をもって、勉強や部活に取り組みました。後期には生徒会長を務めさせていただいたお陰で、コミュニケーション能力や、周りを見る力がついたと思います。そして、同じ時期に日商簿記検定2級にも合格することができ、より一層事務職員として信越化学工業株式会社に就職したいと思うようになりました。
私は、一つの目標を決めたらそれに向かって一心不乱に努力することが大切だと思います。まだ目標が決まっていなくても、目の前の小さな壁を一つ一つ乗り越えて大きな強みにしてください。努力はきっと報われます。

明治大学        (商業科・女子)

私が明治大学を受験しようと思ったのは、高校1年の冬です。高校入学当初は、就職を考えていましたが、商業科目の授業が楽しく、大学でさらに深く学びたいと考えるようになりました。進路の先生に相談したところ、全商協会大学特別推薦制度があるということを教えていただき、明治大学商学部の豊富なコース選択や経理研究所があるところに魅力を感じました。志望校を明治大学に決めてからは、積極的に検定試験に挑戦し経験のないそろばんにまで挑戦しました。部活動をしていたため、休み時間や家でのちょっとした時間を見つけて勉強をし、1年時から受験に向けて取り組んできました。
合格した今思うことは、とにかく早く志望校を決め、そのために行動しておいて良かったということです。1、2年の間に多くの資格を持っていたこと、また、オープンキャンパスに2回参加したことは、挫けそうな時に、合格後の自分を想像して頑張るための力となりました。

福井県立大学       (商業科・男子)

私たち県立大学を受ける人たちは、夏休みから志望理由を考える日々が続きました。明確な志望理由を主張することができるように、県立大学について調べたり、オープンキャンパスに行ったりした他、志望理由書の書き方を学べる本も買い勉強しました。何度も志望理由を書いて先生に提出し、何度もはね返されました。受験のプレッシャーに押し潰され、自分のことでいっぱいになったため、先生の思いもわからず、自分勝手になってしまっても先生方は最後まで私を見捨てずにご指導くださりました。
 これから、進路を選択していく皆さんに伝えたいことがあります。まずは、自分がしたいことを見つけてください。私は、商業科の教員になりたいという夢があります。そのために県立大学で勉強したいという強い思いがあります。強い思いがあれば、絶対にどんな困難も乗り越えられます。受験勉強をしている時は本当に辛かったですが、結局はあの壁を乗り越えたからこそ、私は大きく成長できました。諦めなければ必ず夢はかないます。